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ポストベンション・ソーシャルワーク

  • kinugasa0
  • 2022年7月9日
  • 読了時間: 2分

 近年、当研究所が力を入れている実践・研究活動のひとつに、「ポストベンション・ソーシャルワーク」が挙げられます。  これは、「予防(Prevention)・介入(Intervention)・事後処遇(Postvention)」の類型に沿ったもので、具体的には事故や自死などにより、深刻なダメージを受けた周囲の人々(家族・友人・同僚など)への危機介入を行うことにより、適切な回復をサポートするものです。  残念ながら、近年の日本の自死の割合は増加しています。また職場によっては、危険にさらされる労働環境もあり、これまであまり注目されてこなかったポストベンションの必要性が、近年ようやく認識されるようになってきました。  従来は心理療法やカウンセリングの分野で議論されることが多かったポストベンションですが、事故や自死のダメージを単にこころの問題とだけとらえるのではなく、職場の環境整備や、家族関係の再構築などに向けた、ソーシャルワーク介入が必要である、と当研究所では考えています。  このような考え方のもと、当研究所では、いくつかの企業や労働団体とタイアップして、適切なポストベンション環境を、ソーシャルワークの視点から構築する実験プロジェクトを、この度立ち上げることになりました。  非常な困難も予想されますが、これから必要な取り組みとして、当研究所が標榜する「進取の気性」を実現するために、これからの実践・研究に取り組んでいきたいと考えています。  実践や研究結果などは、また関連学会等での報告や、論稿の作成などにつなげてゆきたいと希望しています。是非、皆さんのご意見などいただければ幸いです。

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