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働く人々のメンタルヘルス

  • kinugasa0
  • 2022年5月28日
  • 読了時間: 2分

このたび、ある企業の従業員の皆様のメンタルヘルスを守るお仕事をいただきました。

いうまでもなく、ソーシャルワークは個人と環境の相互作用関係への介入ですから、単にこころの問題を取りあつかうだけでなく、皆さんの労働環境の改善に向けた提言を行うのも、重要な仕事です。


80名ほどの皆さんに、一ヶ月ほどをかけてお一人ずつ丁寧にヒアリングを重ねて、一人一人の方のメンタルの状況だけでなく、ストレスや適応障害が疑われる場合には、そのストレスが生まれてくる構造的な要因も探っていきます。


それにしても…

皆さん、なんと過酷な環境でお仕事されていることでしょう!


組織のギアがかみ合わない問題、ジェネレーションギャップ、組織内のコミュニケーション不全…。。。

皆さん、懸命にお仕事をされながらも、「正直、これは潰れるで」と実感する日々が続いています。


その中で、多くの方々が、「ゆっくりと、普段できない話を聴いて貰ってホッとした」「こういう機会をもっとつくって欲しかった」と言っていただいたのには、こころから喜びを感じます。


ただ、私が喜んでいても仕方がないので、これからそれぞれの働く皆さんのメンタルヘルスを阻害する要因、そしてその「機能」だけではなく「構造」に踏み込んで、組織改編やリエゾンオフィサーの設置など、具体的な解決策を提案していく予定です。


とてもやりがいのある仕事ですが、一方で、「働くこと」の意義を、改めて考えさせられます。産業医と連携し永仕事をしていますが、やはり医学とソーシャルワークは違います。「間主観的な主体性の涵養」のために、労働という貴重な機会を有効に活用していただける、そんなお手伝いができればと考えています。


仕事を終えてから、エビスバーで一杯やるのが楽しみになりました。



 
 
 

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