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住之江区安立・敷津浦地域包括支援センター主催 「意志決定支援の実際と課題」で講師を務めました。

  • kinugasa0
  • 2024年9月24日
  • 読了時間: 2分

更新日:2024年10月27日

昨年度に引き続き、住之江区安立・敷津浦地域包括支援センターが主催する「在宅ケア研修」で、講師を務めました。


本年度のテーマは「意志決定支援の実際と課題」、今年に認知症基本法が制定されたことを受けての、決定や判断にハンディキャップを持つ人々への支援のあり方についての研修です。


わが国の認知症患者の人々はすでに700万人、全国の小学生の数より多いと言います。

その中で、「地域共生社会」を実現してゆくためには、どのようなとりくみが必要かを、リモートではありますが、40名の皆さんと討議しながら、実際的な議論を展開することを試みました。


私は「自己決定」論に必ずしも汲みする者ではありません。当たり前のことですが、ある「決定」はそれを受け止める他者がいて成り立つ、つまり「関係」の問題だかからです。

これは私が常日頃から言っていることで、ご存じの方も多いと思うのですが、なかなかインパクト与えることが出来ていません。


私はシェーラーの間主観性の理論に依拠しますので、「傾聴〜共感〜追体験〜共有」のプロセスを経て人格が構成される、というシェーラーの論理を肯定しますが、今日のセッションでは、とくに「意志決定支援を必要とする人々と、どのように共感するか」という点に議論が集中しました。


日々実践の中で苦闘されているケアマネジャーの方々からは、「寄り添う、という言葉が一人歩きしているのではないか」という鋭い指摘がありましたし、地域包括支援センターのソーシャルワーカーの方からは、具体的に「チーム」を構築してゆく際の「核になる価値のあり方の共有」の必要性が提起されました。


いずれの議論も刺激的で、あっと言う間の二時間のセッションでした。これからも、実践に携わる皆さんとの「対話」を深めながら、「実践の科学化」の進捗に向けて鋭意努力していきたいと思います。

そんな、私自身も現場の皆さんからエネルギーを貰う機会となりました。こころから、主催者の住之江区地域包括支援センターの皆さんには感謝申し上げます。



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