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日本社会福祉学会秋季大会で研究発表を行います。

  • kinugasa0
  • 2022年8月27日
  • 読了時間: 2分

アプライしていたドラフトが無事にアクセプトされ、10月に行われる日本社会福祉学会秋季大会において、研究発表を行うことになりました。


タイトルは「『響きあう』援助関係論—間主観的な『共感』を基盤とする主体性の創造を求めて」と称し、私がこれまで行ってきた研究の第三部の骨子となる概要を示したものです。


第一部では、ソーシャルワークの価値と原理について、従来のカント的啓蒙主義を基盤とした近代的合理性に基づいたソーシャルワーク理論を批判的に検討しながら、「実践の科学化」と呼ばれる葛藤する現場に可能な限り密着してその暗黙知・経験知を論理化することにより、新たなソーシャルワークの価値基盤の構築・創造を試みました。


そのプロダクトは、2016年に『ソーシャルワークにおける価値と原理〜実践の科学化の論理構造』と題して、ミネルヴァ書房より出版されています。


それに続く第二部では、新たに措定された価値基盤に基づいて、ソーシャルワークがどのような社会や共同体の構築を目指すのか、その目的について改めて問い直すことを試みました。そこでは、私自身が実践に参加したミクロ・メゾ・マクロ各レベルのコミュニティ・ソーシャルワークの実践を題材としながら、現象学の知見を援用して「存在の『意味』の多様性」を担保する社会=共同体のあり方を、ソーシャルワークの目的概念として措定しています。


このプロダクトは、2021年に『ソーシャルワークの方法論的可能性〜実践の科学化の確立を目指して』と題して、明石書店から刊行されています。


そして、今回の報告は、これらに続く第三部として、「では、どのような方法で、ソーシャルワークはその目的を達成しようとするのか」という、ソーシャルワークという方法の方法論的独自固有性を、私自身が現在関わっている実践を対象としつつ、現象学における「間主観性」の概念を援用して、明らかにしようとするものです。


この報告をベースとした論稿を著述した後、「価値基盤」「目的」につづく第三部の出版として、「ソーシャルワークの方法論的専門性」を刊行することを予定しています。


まだまだ時間はかかりますが、是非関係各位のご意見やご批判をいただきたく、学会に参加される皆様におかれましては、拙稿を拝聴いただければ誠に幸甚に存じます。





詳細は改めて日本社会福祉学会秋季大会のHPに掲載されます。是非ご参加いただき、拙稿についての多くの方々からのご批判をお待ち申し上げております。



 
 
 

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