top of page

「産業ソーシャルワーク」のとりくみ

  • kinugasa0
  • 2022年1月23日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年1月28日

当研究所が重点的に取り組んでいる「実践活動」のひとつに、労働衛生分野における「産業ソーシャルワーク」があります。


これは、働く人々の生活課題を「個人と環境の相互作用関係の齟齬から生じるもの」とするソーシャルワークの考え方に基づいて、適応障害やうつ症状などで仕事を続けられなかったり、休職している方々の復職・リワーク支援を行うものです。


現在、10名ほどの方々がわれわれのプラットフォームを利用しながら回復に努めておられますが、ストレスにさらされることの多い現代社会では、こうしたとりくみが今後益々必要となることを実感しています。


とくに、復職・リワーク支援を「こころの問題」としてとらえるだけではなく、職場や労働場面の環境整備にまで踏み込んで、クライエントの方々の回復の支援をしていくところに、この取り組みの独自性と先駆性があると考えています。


さらに、単に「働けるようになる」ことだけでなく、その方々の「主体的な生き方」を一緒に考えてゆくことを、私たちは重視しています。


われわれ支援者との「響きあうかかわりあい」のなかで、クライエントの方々は確実に回復していきます。それは、仕事に就けるという喜びであると共に、自分自身の「生きる意味」を取り戻していく過程でもあります。


重ねて申し上げますが、実践を通して、私たちはこうした「産業ソーシャルワーク」のとりくみが、現代社会においては不可欠になってきていると感じています。 働く人々の生活課題の解決に向けて、当研究所のとりくみが、たとえ小さくとも湖に一石を投じるように、波紋となって拡がってゆくことが出来るよう、日々研鑽に励んでいます。



 
 
 

コメント


記事: Blog2 Post

©2020 by 臨床ソーシャルワーク研究所(CSWRI)。Wix.com で作成されました。

bottom of page